日帰り白内障手術
白内障について
白内障とは
目の中のレンズ(水晶体)が白く濁る病気のことです。年をとるにしたがって水晶体は少しずつ濁っていきます。
主な症状としては「物がかすんで見える」「明るい所へ出ると、まぶしくて見にくい。」「眼鏡が合わない」「物が二重、三重に見える」といった物があります。
ただし、濁り方や症状によって個人差があります。
当院では、医師とスタッフの高い医療技術と新しい手術設備で安全な手術を心がけています。年間約1000件の白内障手術を行っています。
手術は点眼麻酔で約10分
麻酔は点眼麻酔でおこないます。痛みはほとんどなく、問題がなければ手術は約10分で終了し、20分ほど休んでからご帰宅いただけます。入院の必要はなく、普段通りの生活をしながら、ご家庭でゆっくり療養していただけます。
当院の手術はすべて日帰り手術です
手術による痛みはほとんどなくご来院から約2時間で帰宅できます。
- 1時間前に来院
- 点眼麻酔で手術通常約10分
- 手術室に隣接するリカバリー室で休憩
- 帰宅
手術当日は保護メガネで帰宅していただきます。
手術の流れ
笑気麻酔
痛みに弱い方、治療中に緊張してしまう方、不安が強い方などは笑気麻酔(しょうきますい)という鼻から吸入する麻酔をおすすめしています。
笑気麻酔は「笑気吸入鎮静法」とも呼ばれ、笑気という気体を鼻から吸い込み、鎮静、睡眠、鎮痛の作用によってリラックスした状態になり、痛みや不安を感じにくくするというものです。より安心して手術を受けたい方は、手術のご予約時にスタッフにご相談ください。
手術後の診察
手術後は毎日通う必要は無く、手術翌日、3日後、1週間後、2週間後、1カ月後に来院していただきます。
手術後の生活
手術翌日
目は絶対にこすったり押さえたりしように注意してください。
診察後は、お風呂に入ってもかまいません。
手術後3日
顔や髪を洗ってもかまいません。ただし目を押さえたり、シャンプーが目に入らないように気をつけてください。
また、洗顔後や入浴後は余分に目薬を入れてください。
夜寝る時の保護眼鏡や眼帯の装着は、1週間後の診察日まで続けてください。
手術後1週間
旅行やスポーツも可能です。しかし、強く目をこすったり押さえたりしないよう気を付けてください。目薬はまだ必要ですので、医師の指示に従って続けてください。
手術後1カ月
視力が安定してきますので、眼鏡が必要な方は眼鏡を作ることができます。眼鏡合わせの検査をしますのでおっしゃってください。
手術後3カ月
術後の目薬はいらなくなりますが、いつやめるかは医師の指示に従ってください。
合併症について
白内障手術は安全性がきわめて高い手術ですが、手術中に水晶体の後面の膜が破れたり手術後に角膜が腫れるなど、予定外の処置が必要になることがあります。
破嚢(はのう)
眼内レンズをささえる水晶体の後面の膜が術中に何らかの原因で破れることがあります。その場合は破れた膜の処置をおこなって眼内レンズを入れるため、手術時間が通常よりも少し長くなります。
感染
手術後1~2週間の間に、手術の傷口から入った細菌が目の中で炎症を起こすことがあります(術後眼内炎)。失明にいたる恐れがあるため緊急の処置が必要となります。手術後、見えにくい、かすむ、痛いなどの症状があればすぐにご連絡ください。
術後炎症
手術後、炎症が強く起こり、眼圧が上がって角膜が腫れ見えにくいことがあります。点眼や内服薬で数日で回復します。
眼内レンズ度数ずれ
挿入した眼内レンズの度数が目標とした屈折度数と合わないことがあります。強い度数ずれの場合は再手術をおこなってレンズを交換します。
グレア、ハロー
光源を見たときにまぶしさを感じたり、光の周辺に光の輪がかかって見えることがあります。しばらくすると慣れるため経過観察します。
後発白内障
手術後、数ヵ月から数年経過して視力が低下することがあります。眼内レンズをささえる水晶体後面の膜が濁るために起こります。外来でレーザー手術をおこなうことで視力は回復します。
ライフスタイルに合った眼内レンズをご提案します。
私たちは、パソコンでインターネットをしたり、スポーツをしたり、テレビをみたり、家事をしたり、目は大切な役割をしています。当院では、患者様のライフスタイルにあった眼内レンズをご提案し、白内障術後も生活を楽しんでいただけるように配慮しています。