トーリック眼内レンズ
白内障手術で乱視も治せる!
トーリック眼内レンズ
患者さん;『白内障の手術を受けたのにちょっとよく見えです。』
医師;『それは乱視があるから仕方ないですね。乱視の眼鏡を掛けましょう。』
ひと昔前まではよく交わされていた患者さんと医師との会話です。
乱視がある方は、水晶体を取り出して、普通の眼内レンズを入れただけでは、乱視による見えにくさは残ってしまいます。そのため、眼内レンズに乱視を打ち消す成分を入れた『トーリック眼内レンズ』というレンズを使う必要があります。
このトーリック眼内レンズを使うことで、白内障の濁りによる見えにくさだけでなく、乱視による見えにくさまでも白内障の手術でよくすることが可能な訳です。
当院では、10年前からZEISS社製 CALLISTO eyeによる手術ガイドシステムを使って非常に正確で緻密な手術を行っており、僅かな乱視に対してもトーリック眼内レンズを積極的に入れています。昨年は約70%の患者で挿入しました。
トーリック眼内レンズは手術に少しだけ手間がプラスされますが、余分に費用が掛かることはありません。せっかく受ける白内障の手術ですので、手術の後に裸眼で少しでも見やすくなったと感じていただきたいというのが私たちの願いです。そのためよりよい術後の見え方を目指し、乱視の影響にも極力注意を払って手術を行なっております。
白内障が出始める50代以降の方で乱視による見えにくさにお困りの方は乱視の矯正目的も兼ねて白内障の手術を考えてもよいかもしれません。気になる方は是非、一度、ご相談ください。